
【読書】モハメド・オマル・アブディン『わが盲想』来日した盲目のスーダン人による傑作エッセイ
前にエロシェンコの記事でちょっと触れたが、単独の紹介記事も書いてみる。 この本は19歳の時にスーダンから来日した盲人モハメド・オマ...
家から一歩も出ない勢いで”何か”にのめり込むブログ
前にエロシェンコの記事でちょっと触れたが、単独の紹介記事も書いてみる。 この本は19歳の時にスーダンから来日した盲人モハメド・オマ...
高野秀行『アヘン王国潜入記』は、かつてゴールデン・トライアングルと言われていたケシの名産地帯にあるミャンマーのワ州に著者が身一つで渡り、現地のムイレ村というところに7ヶ月も住み込んで、ケシの種まきからアヘンを作るまでを実際に体験してみたというルポルタージュである。これがとても勉強になり、面白い。
一般に文頭と文尾ではどちらが重要でしょうか。文頭と思っていませんか。それは間違いです。力点が置かれるのは圧倒的に文末です。そこは文が...
推理作家の都筑道夫が書いた小説指南書『都筑道夫のミステリイ指南』を読んでいたら、以下の部分を読んであっとなった。 昔、エンタテインメントの...
「危うい美しさ」とか「危険な魅力」という表現がある。『危険な「美学」』を読み始める前はそうした美について書かれた本かと思っていたが、そうでは...
今週読んだ本の中で印象に残ったもの―良い意味でも悪い意味でも―を書き留めておく。 『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』松瀬学 2...
このタコの動画を見て欲しい。二つに割られたココナツの実を持ち運び、組み合わせてシェルターのようにしているタコの動画である。ヤドカリのよ...
個人的な問題意識――近代日本文学と国家との関わり 第二次世界大戦にともなって「日本文学報国会」なんて団体が作られ、多くの文学者が参加させ...
深堀骨という小説家をご存知だろうか、というのは形式的な始め方で、皆さんの方に「知ってまーす」などという反応を期待しているわけではない。仮に知っていたとしても「知ってまーす」などとは絶対思わないだろう。そんな知る人ぞ知る作家が最近新作『人喰い☆頭の体操』を出した。
高島俊男『中国の大盗賊・完全版』は劉邦から毛沢東まで中国を支配する帝国を立ち上げた皇帝をみな盗賊からの成り上がり者として論じている。毛沢東が国民党にも日本軍にも勝ち最終的に勝者となったのは過去の盗賊皇帝の通った道をなぞったからなのだそうだ。