スパクロイベント「起死回生のシャア」(前)

ナイアーラによる前説

イベントの冒頭でナイアーラが出てくるの久しぶりな気がする


2018年12月第3週のイベントはシャアとアムロを中心としたイベント。「起死回生のシャア」というタイトルは『逆襲のシャア』を意識したものか。内容は異星人の襲来によりグリプス戦役が中断。アクシズやティターンズが存在したまま様々な戦乱が起こった世界という背景で、シャアとアムロが協力して地球圏の混乱をまとめようとしたらどうなるか……というもの。コンシューマのスパロボのプロットを流用したと言われてもおかしくない完成度でかなり面白かった。

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あらすじ

F91、起動

ヴェスバーに驚くグレミー

 F91を奪取するためにグレミーたちが起動実験を行うコロニーに襲撃をかけて来たシーンからイベントが始まる。母に届け物をするためにそこへ居合わせたシーブック。あたりを攻撃するアクシズに抵抗するためにF91に残りこんで戦うシーブック。グレミーと戦うさなかロンド・ベルが現れる。

ティターンズに手を焼いてきたという一矢

 戦闘後、軍の機密に触れたシーブックをロンド・ベルに入るよう勧めるブライトとアムロ。ロンド・ベルは戦争をしたがっているんですかと聞くシーブックにアムロはそれはティターンズのプロパガンダだと答える。ティターンズも同じ連邦軍ではとシーブックは返すが、豹馬と一矢に一緒にするなと怒られる。ロンド・ベルには異星人や使徒、インベーダーなどと戦ってきた歴戦の強者がティターンズに対抗するために集まっていたのだ。シーブックはしばらく考えさせてくれと判断を保留する。

シャアについて語るブライト

 F91を奪いに来たアクシズの動きを気にするブライトたち。連邦軍を警戒するスペースノイドは簡単に情報を明かしてくれない。連邦の体制に組み込まれるのを嫌い、カミーユと共にエゥーゴを出ていったシャアならハマーンの動きを掴んでいるのではないか、とロンド・ベルはスウィート・ウォーターを目指す。


 いきなりファーストガンダムのオマージュ展開と、スパロボっぽいロンド・ベルの登場で驚く。報酬機体がガンダムNTなのと「起死回生のシャア」というイベントタイトルからしてガンダムしか出てこない系のイベントだと思っていたので……。

 それにしてもマジンガー、ゲッター、コンバトラーV、ダイモス、オーラバトラー、ヘビーメタル、エヴァ、ダイターン3、ガンバスターとロンド・ベルの戦力が異様に揃っているがこれを敵に回して戦ってるってアクシズとティターンズどれだけ強大なんだ。

再開、シャアとアムロ

シャアと再会するアムロ

 聞き込みを続けるアムロ、ジュドー、ヒイロ、シーブック。情報屋の情報を手がかりに捜索をしているとばったりとシャアとカミーユに再開する。ハマーンのことについてアムロが尋ねると「なぜ私が地球連邦に力を貸すと思えるのだ?」と返される。ロンド・ベルは連邦に利用されているだけだというシャアに「そこまで政治に口を出すのは俺たちの役目じゃない。それこそシャアがやるべき事だ」と答えるアムロ。

若いなというシャア

 しかし、二人の論争は噛み合わず加熱していき、ついにアムロはシャアを殴る。二人の間に割って入るシーブックとジュドー。ニュータイプ能力でジュドーと感応するシーブックに君もニュータイプなんだなとカミーユは言う。急がず次の世代のニュータイプに改革を託すのはおかしなことかと言うアムロ。それに考えるものがあったのかシャアはハマーンのフィフス・ルナ落としを阻止してみせろと言う。やり方はともかくそれもひとつの手だろうと言うシャアだったが、カミーユは大佐の理想は分かるがやはり人の死を見過ごすのは間違っているとロンド・ベルに合流する。

 ラー・カイラムでシャアのことについて話し合うアムロ、ブライト、カミーユの三人。アムロはシャアのことを人の上に立つべき男が器の小さいと非難するが、カミーユはアムロもまたパイロットだけをやっていていい人ではないと指摘する。

シロッコによる指令

 アクシズについたレズンの部隊と一線交えた後、落下するフィフス・ルナに到着したロンド・ベルはティターンズのシロッコ准将から共同作戦を提案される。色めき立つ一同だったがフィフス・ルナ阻止のため提案を飲むことに。指揮系統の統一のためジェリド少佐の指揮下に入るよう求められた。シーブックも正式にロンド・ベルに入り、フィフス・ルナ落下を阻止するための戦いが始まる。


ヒイロに銃口を向けられるシャア

シャアとアムロの論争の最中も常にシャアに銃口を向けていたヒイロが状況を想像するとシュール

フィフス・ルナ落下阻止

ジェリドの悪態

なんか表現がBLっぽいのは気のせいか

 「フィフス・ルナ正面のハマーンの本体は我々が受け持つ。貴様たちは周辺のザコを片付ければいい」と早速嫌味な言い方で指揮をするジェリド。ロボットアニメの嫌味な軍人キャラを見事に演じてくれてます。さすがにラサはティターンズの本拠地だし本気でやるだろうというジュドーだったが……。

シロックの誠意のない謝罪

この「いけしゃあしゃあ感」がいいですね

 アクシズとの戦闘にはいるロンド・ベルだったがティターンズの動きが鈍くおかしな行動を取っている。ロンド・ベルがラカンの部隊らと戦っている間にフィフス・ルナは阻止臨界点を超え、作戦は失敗してしまった。ラサからの撤退はすでに済んでおり議会もティターンズも損害はないというシロッコ。一般人への被害はどうなるのかというブライトに対して亡くなられた方には哀悼の意を表するとだけシロッコは答える。

シロッコの酷い回答

それだけかと食いつくカミーユへのこの返答が最高に嫌な悪役で素晴らしい

 ティターンズ強化のためにフィフス・ルナ落としを見逃したんじゃないかといぶかしむ豹馬。アムロはシロッコにはなにか別に意図がある気がすると言う。

 シロッコは査問委員会にかけられるがうまく言い抜けるだろう。議会にもロンド・ベルの協力者が必要だ。議会とのパイプを持つ人物か世論に訴えられる人物が……。うってつけの人がいるではないかというカミーユ。アテにしてもいいのかと問うアムロに対して俺はずっとあの人を見てきた、利害は一致するはずだと答える。そしてアムロはシャア・アズナブルに再び会いに行くことを決意する。


バウアー議員とマーセナス議員に言及する万丈

逆シャアで名前だけ出てた議員とリディの父親ですね。
ジョン・バウアーも外見がわかればスパロボでめちゃくちゃ活躍するポジションになれそうなんですが。

シャアの再起

ヒイロからシャアへの言葉

 カミーユ、シーブック、ジュドー、ヒイロを同行させたアムロはシャアの指定したバーでシャアと再会する。酒を酌み交わしながら会話するシャアとアムロ。私には私のやり方があるというシャアだったが、若い世代のニュータイプたちに説得されて考え込む。ヒイロからも「ひとりでも戦い続けられる。だが、仲間がいれば変えられる事も多い」と説得され、シャアは力を貸すことを承諾する。

アムロからシャアへ

 早速ティターンズやアクシズによるフィフス・ルナ落としの政治的利用を阻止するために動くことをアムロは要請する。またも私に道化を演じろというのかと渋るシャアだったが、そのための準備も整えてあるというアムロからなんらかの覚悟を感じたようだ。目の前の事だけをやっているわけにはいかないと言うアムロはロンデニオンから全世界への放送、スペースノイドの支持を得るための演説の準備を整えていた。パイロットとしての力添えに徹したかったシャアもアムロに答え覚悟を決める。

シャアの宣言

 スウィート・ウォーターでのシャアの演説はキャスバル・レム・ダイクンの名前まで持ち出してロンド・ベルへの全面的な協力を宣言するもので、ダカールの演説の再来だった。これでアナハイムやルオ商会も動き出すだろう。


ヒイロの良識的発言

うわっ……テロリストがすごいまっとうな発言をしている……

 ヒイロとシャアの珍しい絡みが見れたこともいいですが、シャアのまた新たな”もしも”がいいですね。積極的に政治面で自軍をバックアップしていくシャアというのは珍しい。CCA1)『逆襲のシャア』のこと。Gundam Char’s Counterattackの略のシャアが味方になるというのは最近増えてきたパターンだが、時獄篇でも天獄篇でもだいたい一パイロットとしての参戦だったはず。スパロボDぐらいですか似たパターンは。「世界の在り方を決める存在」と第三次Zで言われていたが今回のイベントシナリオの方向性もシャアが決めている。

 アムロが積極的に政治についてシャアに関わっていき、シャアもスペースノイドを纏めるため動くというのは両者ともお互いの願いを受け入れ、妥協しながら未来を目指すという大人な選択だ。草原で殴り合いながら語るのではなく、酒場でウィスキーを飲みながらというのもやや図式的だが”もしも”の可能性を見せるシナリオとして面白い。

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 書いてたら7000字以上いったんで、ちょっと一つの記事に収めると長すぎるかなということで分割しました。続きはコチラをクリックしてください。

脚注

脚注
本文へ1『逆襲のシャア』のこと。Gundam Char’s Counterattackの略
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