スパクロダイミダラー×ヴァンドレッドイベント「唸れ!滾るリビドーと魂」

 1月第1週のスパクロイベントシナリオは期間限定参戦の「健全ロボ ダイミダラー」「冥王計画ゼオライマー」と正式参戦の「ヴァンドレッド」がメインのシナリオだった。ダイミダラーというあからさまに色モノな作品が入ったイベントでどうなることやらと思われたが、意外にもまっとうなシナリオに仕上げてきたので最近のスパクロは侮れない。

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あらすじ

始動! 新たな戦いの物語

ナレーション「鉄甲龍との戦いに終止符が打たれてからはや一週間が過ぎようとしていた…」

そういえば今回イベント最初の前説がありませんでしたね

 鉄甲龍、そして木原マサキの世界を冥府と化すという野望を阻止することに成功したスーパーロボット軍団。しかし秋津マサトと氷室美久の二人は決戦後その姿を消していた。スーパーロボット軍団は地下帝国や恐竜帝国、ペンギン帝国の動向に注意をはらいながら、ふたりの行方を探していた。

一矢「それに将馬をペンギン帝国から奪い返さなければならない」

後、将馬はさらわれています。


マイケル「あれ? 会話に自然と混じることで最初から仲間だったように見せてみよう作戦がうまくいかなかったよ、デニス」

 並行世界から転移してきたアクエリオンは街を守るためバット将軍と対峙していた。そこへペンギン帝国が現れ、エレメントの三人に並行世界からやってきた者同士手を組もうと言葉巧み?に持ちかける。だがアポロたちは胡散臭い臭いがプンプンすると拒絶する。

バット将軍「この礼に人間共々忌々しいペンギンも潰してくれるわ!!」

スーパー系の敵組織が組むことは結構あるけど
流石にペンギン帝国と手を組む組織はいないか……。

 助太刀に現れたゲッターロボたちの力も合わせ恐竜帝国を撃退するアクエリオン(ペンギン帝国は逃げた)。街の人からスーパーロボット軍団のことについて聞いていたため、アポロたちはスムーズに彼らの仲間になるのだった。

邂逅! 平行世界の戦士たち

ディータ「ねえ宇宙人さん。男の人って頭と体を分離させることもできるの?」

 ブロッケン伯爵に襲われるヒビキとディータの乗ったヴァンドレッド。彼らもまた並行世界から転移してきたようだ。追い詰められるヒビキだったが、突然現れたペンギン帝国のリッツに窮地を救われる。

ディータ「だってディータは宇宙人さんが大…大…大…だーい好きだから!」

 ヒビキたちをペンギン帝国の客人として迎え入れようとするリッツ。その目的は並行世界からやってきた機体を調べることで、元の世界に戻る術を見つけるためだ。ディータはリッツに付いていこうとするが、ペンギン帝国を怪しむヒビキは「てめぇらの力なんぁ借りずに元の世界とやらに戻ってやらぁ!」と啖呵を切る。改めてリッツはティーダだけをペンギン帝国に誘う。しかしディータは「宇宙人さんと一緒にいたい」とヒビキと共に行動することを選んだ。その気持ちを尊重して去っていくペンギン帝国たち。さてこれからどうするかと悩むヒビキだったが、そこへ甲児たちスーパーロボット軍団が現れる。

怪奇! 男か女かあしゅら男爵

孝一「しかし驚きだぜ…男だけの星と女だけの星からやってきたなんてよ」

 男だけの星と女だけの星からやってきたという二人の話を聞く甲児たち。男しかいねえ星なんて地獄だともらす孝一にヒビキはこちらしにてみたら男と女で一緒に暮らしてる方が驚きだと言い返す。

 男性だけの国家「タラーク」は工場で子どもを作り、と女性だけの国家「メジェール」ではオーマという卵子を提供する人とファーマという子供を生む人がいる……と自分たちの世界の仕組みを説明するヒビキとディータ。工場でクローンを生産するという言葉で甲児たちはマサトのことを思い出す。

孝一「問題はそこじゃねえ、ヒビキ。見た目のインパクトで見逃しがちだが奴には解かなきゃいけねえ謎がある」
ディータ「あ…! そっか…!男の人と女の人の下半身は違うって聞いたけど…じゃあ、あの人はどうなっているの!?

 一行が話をしつつ研究所に向かう途中であしゅら男爵と遭遇する。男と女の体がくっついている存在に驚くヒビキ。孝一は奴の下半身はどうなっているかが問題だと言い出し、ディータもそれに同調して不思議がる。

合体するアクエリオン

本放送時最初に話題になったのはこのカットインだった記憶があります。
それから話自体のトンチキさに注目がいくようになりましたが。

 などと喋っていた隙をついてあしゅら男爵が襲いかかってきたが一同は返り討ちにする。しかしあしゅら男爵はすでに自分の目的は達成したと笑う。実は二手に分かれブロッケン伯爵が潜んでいたのだ。ブロッケンによってヴァンドレッドが捕らえられてしまう。勝ち誇るブロッケンだが、メシと寝床の恩を返そうと追いかけてきたアクエリオンがヴァンドレッドを持って逃げようとする機械獣の行く手を阻む。アクエリオンの合体を見たヒビキは、一旦ヴァンドレッドを分離させ機械獣の拘束から抜け出すことに成功する。

 目論見の破れたあしゅら男爵たちはその場を逃げさる。一方孝一は、アクエリオンとヴァンドレッドの出現、これはなにかの符号なのではないかと考えるのだった。

孝一の妄想

対決! ペンギン帝国!

孝一「こいつはエロという言葉を…その意味を知らねえんだよ!」

 男だけの惑星で生まれてエロという概念すらないヒビキにとっておきのエッチな本を渡そうとする孝一。マサトがいなくなって、あいつに何かしてやれることがあったんじゃないかと後悔したことからの行動らしいが方向がおかしい。

ヒビキ「俺はこいつらの味方をするって決めたんだ。あいつらはその敵だったってだけなんだよ」

 そこへペンギン帝国の襲撃の情報が入る。出撃しようとする各機だが、ディータは一度助けられたペンギン帝国と戦うのは気が進まない。しかし戦えるまでに回復して戦線に復帰した喜友名霧子はそれを甘い考えだと切って捨てる。霧子は恋人をペンギン帝国に奪われているからだ。恭子も父がペンギン帝国のせいで入院中でありいつ退院できるか分からないことを話す。

将馬「やっほー! 霧子ちゃーん! 久しぶりー!」

リッツたちペンギン帝国との戦闘が始まった。リッツを敵に回したディータの動きにはキレがない。一方霧子は恋人を奪われた怒りを叩きつけようとするが、リッツによってペンギンコマンドと化した恋人・天久将馬と再開させられる。

悲哀! 霧子の慟哭/h3>
マイク「ペンギン帝国にはでかい風呂もあるからね!生まれたままの姿をさらしあった我々はすでにファミリーと呼び合う関係で」

 将馬を取り戻そうとする霧子に「将馬は自分の意志でペンギン帝国にいる」というリッツ。霧子はHi-ERo粒子をフルバーストさせリッツに猛攻をかける。そしてリッツがすでに将馬と裸の付き合いをしたと知ると霧子は怒りのあまり機体を暴走させてしまう。

豹馬「仲間が命を投げ出すなんてバカやるならこっちも命をかけて止めるっきゃねえだろ!」

 暴走状態のダイミダラー6型はいつ辺りを跡形もなく吹き飛ばしてもおかしくない。総掛かりでダイミダラー6型を抑えつけるスーパーロボット軍団。そしてその間にアポロとヒビキはペンギン帝国を追い払わなければならなくなった。

激突! それぞれの正義

ディータ「ディータの今の気持ちをリッツちゃんに思い切りぶつけてみる!」

 リッツと戦うのは俺がやるというアポロ。しかしヒビキはそれを断り、ディータにあいつがダチなら自分の気持ちをぶつけてみろとハッパをかける。それに応えてディータはリッツと向き合ってみると決意する。

ディータ「ディータは宇宙人さんが好きだけど。宇宙人さんになりたいとは思わない」

 将馬を返すことを拒否し、ペンギンになったことで将馬と仲良くなれたというリッツだが、ディータは自分はヒビキではない、でもだからこそ仲良くなれた時嬉しいんだと説得する。ディータの説得に感じるものがあったのかリッツは黙り込んでしまい、ペンギン帝国は撤退していく。しかし将馬はまだペンギンになったままペンギン帝国から戻ってこようとしなかった……。

富士山大噴火作戦

 光子力研究所に向かって恐竜帝国の大軍が接近してきた。連戦続きで整備が追いついておらず、ゼオライマーという戦力を欠いたスーパーロボット軍団は不利な状況に立たされている。そのため謹慎処分を検討されていた霧子も戦線へ復帰することになった。

孝一「ゼオライマーがよ、むかつくぐらいに強えんだ」
恭子「孝一君はあれでしょ?二回目の出撃の時、ゼオライマーに助けられたことを気にしてるんでしょ?」

 ゼオライマーとマサト、そして鉄甲龍とその全てを操っていた木原マサキについて説明されるヒビキ。鉄甲龍の本拠地で自爆したゼオライマーだが、孝一はマサトは生きていると確信している。男なら相手がどんなに強かろうが負けを認めるわけにはいかない、俺はまだあいつに一度も勝ってないんだからマサトが死んだなんて認めない、と孝一はヒビキに語る。

ペンギン帝王「リッツよ…私は過ちをおかしたのだ」

 恐竜帝国と戦うスーパーロボット軍団。一方ペンギン帝国ではリッツが悩んでいた。そこへペンギン帝王が現れリッツを気遣う。リッツはなんでもないと答え、Hi-ERo粒子ジェネレーターが使いこなせるようになった今こんどこそスーパーロボット軍団を倒してみせると言う。ペンギン帝王はHi-ERo粒子ジェネレーターという人間の発想を褒めつつも、Hi-ERo粒子は本来兵器として利用するモノではないと憂いをみせる。

迫り来る影

孝一「くそっ! どうせ挟まれるなら、恭子の…」

 後方に潜ませていた戦闘機部隊を展開してスーパーロボット軍団を挟み撃ちにしようとするバット将軍。しかし戦闘機部隊は現れない。狼狽するバット将軍とスーパーロボット軍団の前に姿を変えたゼオライマーが現れる。

 ゼオライマーの一撃で恐竜帝国の軍団が壊滅してしまい撤退を余儀なくされるバット将軍。マサトが生きていたことに喜ぶスーパーロボット軍団だったが、ゼオライマーはスーパーロボット軍団にも攻撃を仕掛けてきた。操縦者はマサトではなく木原マサキだったのだ。

降臨

孝一「また自分の殻に引き篭もってんなら、無理矢理にでもそいつを引っ剥がして正気に戻してやるぜ!」

 八卦ロボの残骸を使い強化されたゼオライマーを使ってマサキはスーパーロボット軍団を滅ぼそうとしてくる。しかし、もし本気でスーパーロボット軍団を滅ぼそうとするなら光子力研究所に転移し一瞬で消滅させていたはず。バット将軍を退けてから戦おうとしたのはマサキの中のマサトが抵抗しているからでは?と呼びかける。

一矢「木原マサキが消えさるまで俺たちがお前に言葉を届ける!」

 呼びかけに答えマサキを抑え込もうと現れるマサトの人格。しかしマサキはゼオライマーだけでなく破壊された機械獣も修復し我が物にしていた。ゼオライマーだけでなく機械獣軍団までもがスーパーロボット軍団に襲いかかる。恐竜帝国との連戦であることもあってスーパーロボット軍団は押されていた。しかしそこへペンギン帝国が現れ、ゼオライマーを攻撃する。

リッツ「勘違いしないでよね」
マサキ「チャージなどさせるものか……!」

 ペンギン帝国の助けを得て、孝一は体勢を立て直しHI-ERo粒子をチャージしようとするが、マサキによって跡形もなく消滅させられてしまう。仲間を殺してしまったことでマサトの人格が消えてしまったのか全力を取り戻したゼオライマー。自身に向けて放たれたゲッタービームを捻じ曲げて、まず邪魔なダイミダラーを消してやろうと霧子に放つ。

決戦! 冥王対鋼の勇者たち!

マサキ「愛の力だと…? そんなものが、この世にあるなどと…!」

 霧子を守るために飛び出した将馬。庇って命を落としたかに見えたが、なんと人間の姿に戻っていた。ゲッター線の力によってペンギンから人間に進化させたのかと言う隼人。これは二人の愛の力だと盛り上がる霧子と将馬だったが、マサトはなりふり構わずスーパーロボット軍団を消滅させようとする。

ヒビキ「俺は俺という存在を俺という生命の証を必ず立てるんだ」

 俺は俺という生命の証を必ず立てるんだと啖呵を切るヒビキ。そこにヒビキの声に応えたのかダイミダラーに乗った孝一が現れる。
マサキとの説得合戦1
マサキとの説得合戦2

 そして、スーパーロボット軍団の説得によってマサキは抑えつけられ、マサトが人格の支配権を取り戻す。

*

孝一「決まってんだろ。お前が受け取らなかったモンだよ」

 秋津マサトとペンギン帝王の協力によって次元間転送を行うペンギン装置が作られた。アポロ、ヒビキ、ペンギン帝国たちは皆それぞれの世界へ帰っていく。孝一はヒビキに餞別を渡し、兄弟と呼び合って別れるのだった。

感想

 孝一が思いの外まっとうな主人公してて驚きました。原作だとコイツもっと頭おかしいキャラだったような記憶があるんですが。木原マサキとの問答合戦はそれぞれの作品の世界観を活かしてて感心しましたね。ゼオライマー、ヴァンドレッド、アクエリオン、ダイミダラーと男女合体するスーパーロボット作品を集めようぜというノリでできたようなイベントでしたが割とまとまっていて良いイベントシナリオだったと思います。


 ……あとシナリオまとめ記事はもうちょっと余裕持って書こうと思いました。今回かなり駆け込みでシナリオ読んで書いたので。

原作を見れる動画配信サービスについて

 「ヴァンドレッド」はDアニメストアで見放題、アマゾンプライムビデオでレンタル作品になっている。

 「健全ロボ ダイミダラー」はDアニメストアで見放題、ビデオマーケットでレンタル作品になっている。(2019年1月現在)

 「冥王計画ゼオライマー」はDアニメストアで見放題(2019年1月現在)。配信サービスについて調べると、アニメに関してはDアニメストアだったらだいたい何でも見れるんじゃないかと思えてくる。



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