2018年12月第二週のスパクロイベントはラインバレルのシナリオ。新規参戦の勇者エクスカイザー、正式参戦のギャバンとのクロスオーバーイベントで、宇宙警察カイザーズと宇宙刑事ギャバンが共闘、さらに正義の味方ということで浩一も絡んでいくというスパロボの「面白さ」が端的に現れたイベントだったと言えるだろう。
クリスマスシーズン、早瀬浩一と石神社長の思いつきでサンタ服を着ている城崎絵美は最近世間を騒がせている謎の巨大ロボットや犯罪組織、そしてそれに対抗する正義の味方について話しながら街なかを歩いていた。自分たち以外の正義の味方にワクワクする浩一。そしてたまたま近くで握手会のイベントがあったサンタ姿の九条美海と会うのだが、そこへ『サンタのアイドル』を探すホーンガイストが現れる。
お宝をたくさん持った金の卵の『サンタのアイドル』だと絵美と美海、そして誘拐を止めようとした少年コウタたちをさらって行くホーンガイスト。なおも破壊と窃盗を続けようとする宇宙海賊ガイストたちだったがエクスカイザーとラインバレルによって撃退される。
エクスカイザーは宇宙海賊を追ってやってきた宇宙警察カイザーズのリーダーだ。自分も仲間を助けるために協力するという浩一だが、宇宙警察として地球への接触は必要最低限に留めなければならないとエクスカイザーに断られてしまう。一方、別の場所で森次玲二は宇宙刑事ギャバンと接触していた……。
ガイスターに追いついたエクスカイザーだが、ガイスターは捕まえてきた人を盾として利用してきた。手を出せないエクスカイザーだが、そこへラインバレルに乗った浩一が現れ人質を救出する。
ペインキラーを召喚しホーンガイストと戦う美海。そこへエクスカイザーとラインバレルが合流し、ガイスターロボは全滅した。勝負は終わったかと思われたが、宇宙犯罪組織マクーの戦闘員ダブルマンが現れ絵美とコウタを人質にとってしまう。ダイノガイストとマクーは手を組んでいたのだ。
隙をみて人質を救出しようとする浩一とエクスカイザー。ダブルマンの手を振り払って脱出するコウタをホーンガイストが襲おうとするが、救援に現れたギャバンの手によって阻まれる。
ギャバン、エクスカイザー、浩一ら正義の味方たちは力を合わせマクーとガイストを撃退する。この借りは必ず返してやると定番のセリフを吐くホーンガイスト。
マクーとガイスターが手を組んだ以上、それに対抗する者たちも力をひとつに集めなければいけない。JUDAの石上社長はそのためにギャバンと接触しようとしていた。エクスカイザーもギャバンや浩一に手を取り合い共に戦ってくれないかと頼む。もちろん快諾するギャバンと浩一。正義の味方たちがここに集結するのであった。
スパクロにギャバンが正式参戦と聞いた時はものすごく驚きましたが、イベントで改めて他の作品と絡んでいるのをみてるとやはりただならぬ事が起きてるなあと思いますね。エクスカイザーとギャバンは違った組織の宇宙警察らしいですが異なる世界のキャラクターが同じ世界にいたらこうなるというスパロボならではのクロスオーバーを見せてくれています。
当たり前のように絡んでますがギャバンは1982年、エクスカイザーは1990年、ラインバレルは2005年(アニメは2008年)と年代も大幅に離れた作品ですからね。でも年代のバラバラな作品が一つのスパロボに集まっているというのはお祭り感を出す上で大事な要素だと思うんですよ。寺田Pは年代の統一されたスパロボを作りたいと前から発言しており、スパロボDDもそういう意図で参戦作品を分けているのだと思いますが。私は年代ごちゃ混ぜのスパロボが好きですね。
そしてこのイベントで一番良かったセリフはやっぱりこれ。いろんな作品のキャラが一つの世界に集まっているのがスパロボの魅力なわけですよ。こういう自己言及的セリフはいいですよね。
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